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僕の頭の中~文房具ライターの秘密~

文房具ライター:猪口文啓の頭の中(考えたこと、考えていたこと、秘密にしていたことを紹介します)

憧れのスーパー不良中年

僕が子供だった頃、親父の友達にスーパー不良中年がいた(^^)

いつも酒臭くて、タバコ臭くて、話しをするのが嫌だったが、
子供好きでよく遊んでくれた。
 
ある日曜日に突然家に乱入してきて僕を連れ出した。
今日は暇だから、一日付き合えと言われた。
面倒だが断るのはもっと面倒なので一緒に行くことにした。
 
車に乗ると、「これを読んでいろ!」と果てしなく下品な漫画を渡された(*^^*)
今だにストーリーの詳細まで覚えている天地がひっくり返るほど驚いた(笑)
人生が歪んだ瞬間かも知れない。
 
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着いたところは競艇場であった。おっさんばかりで嫌だったが、
僕の手を引いて、堂々と無銭入場した。「おじさん!お金払わないの?」
と聞くと、「馬鹿野郎!」と怒られた。聞いてもいけないことだったらしい。
 
おじさんは、僕に数字を言わせた。「2-4」「1-5」と、適当に言わせた。
数が大きくなると、機嫌が悪くなるのでなるべく小さめの数字を並べた。
「そうか!お前は、そう来るか!」とその数字の舟券を買っていたらしい。
ビギナーズラック狙いは、かなり功を奏していた様子だ。
 
勝ったのか、負けたのか定かでないが、おじさんは食堂に連れて行ってくれた。
迷わず僕はカレーライスを注文した。おじさんはコップの日本酒を頼んだ。
「ひと口、食べさせてくれ!」
おじさんは僕のスプーンを使って、1番大きな肉と一緒にカレーを食べた。
あまり、嫌では無かった。
 
帰りに、タバコをすすめられた。「男なのか?女なのか?」と聞かれ
男だと答えると、男ならタバコを吸うべきなんだそうだ。
煙たいし、臭いし、嫌だと言うとそれなら明日から女になれと言われた。
この押し問答は家に着くまで続いた。
 
おじさんには奥さんはいないらしい。
この人が、間違ってもお父さんにならないことを
僕は神様にお願いした。
 
大人になって、親父にこの不良中年のおじさんの思い出話しをした。
親父は、「そんな奴、知らんぞ?」と、真剣に返事をした・・・あれ?
あのスーパー不良中年は、もしかして、もしかしたら、・・・
僕自身だったのかも知れない(^_^)v