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僕の頭の中~文房具ライターの秘密~

文房具ライター:猪口文啓の頭の中(考えたこと、考えていたこと、秘密にしていたことを紹介します)

最後には親父と同化してしまうのか

思い出

歳をとって、だんだん親父に似てきた。これは僕が一番恐れてきたことだ。体型も性格も親父だけは避けたいと気を付けてきたが、ある人に言わせれば瓜二つだそうだ。僕は日に物狂いでダイエットして体型を変えた。もう誰にも似ていると言わせない!

そんな親父のエピソードを記録として残しておきたい。

海水浴で「ピース」をしていた写真

僕の家に親父が知らない子供と海水浴場で「ピース」サインを作って満面の笑顔で写っている写真があった。その写真を度々出してきてはお袋が「この写真は、お前が生まれた日によその家族と海水浴に行ったお父さんの写真だ!」と教えられた。

お袋は余程根に持っていたらしく、繰り返しその写真を出してきて親父に恨み言をいっていたが、親父は「しかたないじゃないか!」と平気な顔をしていた。その関係はどういう収束をしたのかは覚えていない。お袋はなかなかおさまらなかった。

ある日お袋がその写真を見せると「それはお父さんが僕の生まれた日に違う家族と海水浴に行って楽しんでいる写真」と言うように躾けられていた。まるでパブロフの犬の様に今でもその写真を思い出すだけで、その言葉が口から出てくる(笑)

ゴキブリ団子を食べた男

この話は一度紹介したが、もう一度書く。嫁さんがゴキブリ団子(ホウ酸団子)を作っていた。子供たちが食べないように「食べたら死ぬよ」と3人の子供にきつく説明しておいた。ここまで言って食べることはないだろうと安心していた。

しかし万全を期して、6個づつセットで乾かし始めた。乾燥工程に入って気を許してテレビを見ていたらゴキブリ団子が1個無くなっていることに気が付いた。てっきり子供が食べたと思った嫁さんは叫んだ。「これゴキブリ団子だよ!食べたら死ぬよ」

しかし子供たちはきょとんとしていた。残念なことにその向こうに立っていた親父が口をあけながら静かに倒れた。そして「ワー!」と叫びながら洗面所に走って行った。少量だったので死ななかった(笑)

静かに本を読む中年男性

僕が嫁さんを初めて家に連れて行ったとき、親父は静かに本を読んでいた。そしておもむろに本を閉じて「はじめまして!」と挨拶した。僕はこの日生まれて初めて本を読む親父を見た。そしてその後一度も見ていない。

すかさず僕が「何やってるんだ?わかるのか?」と親父に聞いたら「一体何が書いてあるのかな?と思って・・・」と視線を合わさずに答えた。インテリなムードをだしたかったのだろうが、僕は30分以上笑い続けた。

弟にその話をしたら、彼も大笑いした。その性なのかとても嫁さんはリラックスしてくれたかもしれない。とっても記憶に残っている親父の姿だ。

 

親父は誰にでもなれなれしく、いい意味社交的だ。海岸を散歩すると釣り客にかたっぱしに話しかけて釣果を聞いている。あきれる男だ。でも、かなり今の僕に近いのかも知れない。一生あがき続けることになるだろう(^^)

 

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