ココナッツサブレで行こう!
「ココナッツサブレ」は誰でも知っているだろう。僕は大好きだ。最近は100円均一の店にも売っていてついつい買って来てしまう。そして子供たちが帰ってくる前に何枚か食べる。僕の至福の時間だ。僕はとってもリーズナブルな男なのだ。
子供の頃、熱を出して学校を休むと母親が必ず病院の帰りに「ココナッツサブレ」を買ってくれた。病院に行くのも、注射を打たれるのも嫌だったが、これが買ってもらえるなら全て我慢が出来た。それくらい好きだった。
何度か長時間布団にもぐって赤い顔をして「熱があるかも知れない」とフラフラしながら母親のところに行き、熱を測るときに体温計を擦って38度くらいに設定してずる休みしたが「ココナッツサブレ」は買ってもらえた。実に嬉しかった。
さらにエスカレートして寝る前に数枚ポケットに「ココナッツサブレ」を隠しておいて布団にもぐってかチビチビ食べていたようだ。虫歯が出来て母親に死ぬほど叩かれたことは今だに記憶に新しい。ここまでやれば本物であろう!
ココナッツサブレ的な何かが必要だ。
僕もそろそろいつ死んでもいいような歳になってきた。体力も気力も尽きようとしている。それは間違いない。もう仮病を使わなくても「ココナッツサブレ」を自由に何本でも買える身分になったが・・・何か物足りないような気がする。
そうだ!僕には「ココナッツサブレ」的なモノが必要なのだ。何とか知略を巡らせて手に入れようとあがくような欲求が必要で、それに突き動かされたいと考えているのだ。それは一体何なんだろう。今の僕の「ココナッツサブレ」は何なのだろう?
それはお酒でも煙草でも女性でもない!明日、歩き回って「これ欲しい!」というようなものを探したい。そしてそれをご褒美としてもう少し頑張って生きたい!どうだろう、間違っていないと思う。みんなで「ココナッツサブレ」的何かを探そう!
最近は「ココナッツサブレチョコレート」が発売されているそうだ。ちょっと見ない間に確実に進化している。僕も負けずにさらに上を行くように頑張ってみます。そして、出来ることなら工場見学をさせてもらい焼き立てを食してみたいものだ。
そんな壮大な夢を持っている(笑)